2011/10/10

腹腔鏡下子宮全摘術 その4 - 手術直後~術後1日目 -

手術当日(術後)~術後1日目
「○○さん 大丈夫?」
聞いたことある声・・ 執刀医の声で気付きました。
一瞬 手術室の電気が見えて、でも眠くて目を開けていられず
ガタガタゆれてるので「ストレッチャーに乗ってるのかな?」
と思いながらウトウト・・・・
次に目を開けた時には、見覚えのある天井、カーテンレールが目に入ってきて
自分の病室に戻ってきたことがわかりました。
せわしなく器具が体にいろいろ取り付けられているのがわかり
看護師さんの優しい声「もう終わって部屋に戻りましたよ」と。

話しかけられてわかるけれど、声はでなくて
こくりこくりとうなづくのが精いっぱい。

体が重く、固定されていて動けない。
寒さもなく(電気毛布かけられてました)
吐き気もなく
お腹は強い生理痛のようなどーんと重いかんじの痛み。
でもなんとかがまんできるかな。そのぐらいでした。

麻酔科の先生がいらして、
私は麻酔をかけると血圧が上がるタイプらしく、
通常より強めのお薬を使ったそうです。
そのために、翌朝までは酸素マスクをはずさないようにと言われました。

「怖い夢はみませんでしたか?」と聞かれました。
うっすらと記憶に残っているのは、仕事で使ってるDBの事。(苦笑)

頻繁に看護師さんがきてくれてるのはわかるけれど
時間がどのぐらい過ぎているのかはわからず。。。。
途中暑くなって、電気毛布をはずしてもらいました。

喉がすごく乾いているけれど、朝までは飲むことは禁止。
看護師さんにかすれた声で伝えると、
「うがいする?」「ガーゼで口の中をぬぐおうか?」と。
その為に体を動かすのかな?と想像するとじっとしていたくて
がまんすることにしました。

想像してた喉の痛みもなく・・・吐き気もなく・・・ 
ただうとうと眠いのに時折はっと目が覚める。痛みで目が覚めたのかどうかわかりません。
それを繰り返しながら朝になりました。

痛いときにプッシュすると、点滴に痛み止めの麻酔薬が入る注射器のようなものが手の届くところにあったけれど、
結局1度もそれをプッシュすることはありませんでした。

朝になったら喉がからから過ぎて声がでませんでした。

朝6時を過ぎた頃だったか、看護師さんに膀胱留置カテーテルを抜いいただいて、ここからトイレ歩行となります。手術から12時間で歩行開始。。(涙)
でもこれが早期回復の第一歩なのだと思います。

ちょっと怖かったけど、すぐにトイレに行ってみようと思いました。
ほんとに早く回復させたいから。

起き上がろうとしたら、お腹も腰も痛かったです。
でもなんとかふらふらよろよろ・・・・ 
でもそろりそろりと前傾姿勢で。
看護師さんについてきてもらいながらトイレへ。

最初はちょっと心配ながら・・・我慢できるぐらいの痛みはあるけれどクリア。
大きな産褥パッドのようなカバーもとれて、腰回りが少し軽くなったけれど、
みたことないものがぶら下がってました。 ドレーン。

病室にもどった後、手術着からパジャマにお着替え。
左腕には点滴、腰の右側にはドレーン。

ここで用意するように言われた生理用ショーツにチェンジ。
ショーツですが、できれば木綿のおへその上までくるゆったりタイプが良いです。
アクティブに動いてもOKのサポートタイプ生理用ショーツは避けたほうがいいと思います。
ぴったりフィットは辛い。
同じ姿勢で寝てることが多いので、ムレてかぶれたりもします。
(私は湿疹できました。)
ほとんど動かないので、ナプキンを羽つきにすれば、ショーツは肌にやさしいゆったりのものをおすすめします。
腹腔鏡の場合、いくつか開ける小さな穴の一番上はおへそあたりだと思うのでそれよりも上まであるほうが安心です。 
なるべく痛みがないように~

お水OKになったので、水をこぼっと飲もうとしたら、
飲み込めず洗面所にはきだしました。
喉にある弁?が通常と逆の方向になっていたのか? そんな感覚でした。

そこでほんの少しだけ口に含み、飲み込んでみたらやっと飲めました。
麻酔による喉の痛みなのか?喉の渇きによるものなのか?
いつもと違う感覚がありました。

左腕の太ーい点滴針から漏れていることがわかり・・・ 
その針ははずされ、今度は右側にややそれよりは細めの針が入りました。
術後1日目ー2日目は抗生剤の点滴が朝と夜にあります。針は留置。

その後は、尿意があってもなくても3時間おきにトイレに行くようにしました。
「歩かないと!」 根性で。

採血もありました。 

お昼は流動食。 重湯、具なし味噌汁、ジョア、ニンジンジュース・・・
ジョアはおいしかったです。

午後、執刀医にドレーンを抜いていただきました。これ痛かった!
見えなかったけど、何かパチンって切ってる音、それから縫ってる???
でもドレーンがとれた後はとても身軽になりました。

ドレーンについて、看護師さん何人かに、なぜ必要なの?どういう仕組み?等々質問してしまいました。 
手術の際お腹に残ってる不要な出血や、手術の時の生理食塩水をドレーンによって体外にだしているそうです。初めて知りました。 いろんな器具があるのですね。

夕食は5分菜食。 あまり食欲はなかったです。 
夕食前から、胃腸の働きを活発にする漢方を飲むように処方されました。
全身麻酔で動きを止めていたからのようです。

術後直後の痛みが5だったら術後1日目には3ぐらいになっていたかも。

術後1日目は、がんばってトイレ歩行!でも無理は禁物。
発熱したので看護師さんが氷ぎっしり枕を用意してくださいました。
気持ちよかったです。
あとはベッドでウトウトしたり、でも寝返りは無理~。そんな1日でした。
お腹の傷は痛むけど、術後だからしょうがない。

家族に聞いたところ、私の子宮は通常の7倍の大きさになっていたそうです。
通常70gが470gを超えてました。 今回腫れていた右の卵巣も摘出。
そんな大きなものを、よく開腹せず腹腔鏡下で取り出してくださったなぁと、執刀医に心から感謝しています。

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