2009/07/26

「光州 5・18」


光州 5・18」を鑑賞しました。

この作品は実話だそうです。
観終えた後、とても悲しくてむなしくて、憤りも感じました。 「シルミド」の後味に近い。
すぐ隣の韓国でしかもたった30年ほど前に、こんな酷い事件があったということを私は恥ずかしながら知りませんでした。

光州事件についてWikipediaには以下のように書かれていました。
光州事件(こうしゅうじけん)は、1980年5月18日から27日にかけて韓国全羅南道の道庁所在地であった光州市で発生した、民主化を求める活動家とそれを支持する学生や市民が韓国軍と衝突し、多数の死傷者を出した事件。

映画は少し違うように描かれているように思います。
何の罪もない、一般の民衆が、何の前触れもなく巻き込まれ、虐殺されていく。
しかも同じ国の軍に。
兄弟や子供や友を目の前で失い、その怒りによって軍に対抗するために立ち上がった民衆。
しかし暴徒と呼ばれ、軍は大義をもって作戦実行を続ける。

終盤、海外メディアが事件を知り、新聞で発表。
でも国内のニュースには、軍は死傷者がいるけれど、一般の民間人の死傷者はゼロと報道。
たくさんの人が亡くなっているのに。。。 なぜなのでしょう。

この事件の真相は深く、複雑に絡み合っているようです。いまだ明らかになっていない部分もあるらしい。しかし、罪のない民間人が殺されたというのは事実のようです。


ジュンギくんが、出演しているということで観たのですが、素朴な高校生の役をナチュラルに演じていました。 兄にあてた手紙、その内容を兄が読む時のジュンギくんの声に涙がでました。
ギターを買うつもりで兄からもらったお金で、クロスのペンダントを買い、兄に、「愛する人にこれをプレゼントして」と遺していきました。 そのクロスのペンダントをみつめるシーンが印象的でした。

私が大好きなドラマ「外科医ポン・ダルヒ」に主演しているイ・ヨウォンさんも出演していました。 彼女はいつも清らかで優しいイメージです。 好きな韓国の女優さんのひとりです。

アン・ソンギはやはりいいですね。温かみがあって、そして重みのある演技でした。
アン・ソンギが演じたパク・フンスの役はアン・ソンギ以外は考えられないです。

重い内容でしたが、観てよかったです。★★★☆☆

2 件のコメント:

panda さんのコメント...

こちらにも~。
私は他のドラマでこの「光州事件」を知ったのですが、
そう遠くない過去に、隣の国でこんな出来事があった事を知らず、
自分が恥ずかしかったです・・・。
罪のない市民が殺されて行く様子は、
つらすぎて涙が止まりませんでした。

ジヌとミヌの兄弟愛にもグッと来ました。
兄は弟を、弟は兄を思い、
つつましく幸せに暮らしていたのにあんな事に。。。
兄が止めても戦い続けたジヌ、
命を落としてもやむをえない!って感じだったけど、
兄の腕に抱かれて「痛い…」と呟いた時、
どんなに無念だった事か。。。
ジュンギ君も茫然自失で泣いてるキム・サンギョンさんにも胸が詰まりました。
兄への手紙のシーンは私も印象的でした。
あそこで明るいジヌの声が流れるなんて反則だわ・・・。
あんな事がなければ素敵な未来が待っていたろうに、やり切れませんよね。。。

ラストの写真のシーンはみんなの笑顔と
寂しそうなシネに号泣でした。
イ・ヨウォンさん、役にピッタリでしたね。
アン・ソンギssiも~。

akiko さんのコメント...

pandaさん、コメントありがとうございます。
ほんとに惨すぎる事件ですよね。
兄弟愛もそうだし、アン・ソンギさんの父の愛の表現もすばらしかったです。

役名がでてこないのですが、ナンパっぽい男性も、タクシーの運転手も上手でした。

みんな平和に暮らしていたのに・・・・

ラストのシーン、思い出しただけで涙です。
シネはあれからどうやって生きていったのでしょう。。。。